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津波被災の工場解体開始 閖上 爪痕残す建物消える

2018.11.9のニュース

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津波被災の工場解体開始 閖上 爪痕残す建物消える

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 東日本大震災の津波で深刻な被害に遭った宮城県名取市閖上地区で、流されず残っていた「笹かま」で知られるかまぼこ工場の解体作業が9日、始まった。名取市は震災遺構として一時保存を検討していたが、「民間企業の施設を遺構にするのはどうか」など異論が根強く断念した経緯がある。同地区で津波の爪痕を残す建物はほぼなくなる。

 建物は、1982年に建てられた地元水産加工会社「佐々直」の旧本店工場(鉄骨2階建て)。大型重機を使い、約2週間かけて内部材やコンクリートなど分別しながら作業を進める。

 この日は従業員ら約90人が駆け付け、工事の安全を願う神事の後、記念撮影をして工場に別れを告げた。元従業員の女性(71)は「震災で亡くなった同僚を思い出した。つらいときも楽しいときも共にやってきた工場がなくなるのは悲しいが、集まった仲間たちを見て絆を感じた」と目を潤ませた。

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