【マニラ共同】フィリピンのドゥテルテ大統領が今月２９～３１日を軸に、日本を訪問する方向で調整していることが分かった。実現すれば、大統領就任後の訪日は昨年１０月に続いて２回目。衆院選後のため、スケジュールは流動的な面もあるが、首相や政府高官との会談では経済協力や北朝鮮問題が議題に上るとみられる。複数の外交筋が１２日、明らかにした。

　昨年１０月の訪日では安倍晋三首相と会談し、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題に関し「法の支配」の重要性や、国際法に基づき紛争を平和的に解決することで一致した。

　今年６月に訪日する計画もあったが、５月に南部ミンダナオ島マラウイで政府軍とイスラム過激派との戦闘が始まり、見送っていた。

　フィリピンは今年の東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）議長国で、１１月には首都マニラで日米中やＡＳＥＡＮなど計１８カ国の首脳が集まる東アジアサミットが予定されている。