2017.10.11のニュース
新燃岳が噴火 山体膨張続く、活発化の可能性も 気象庁
dly1710110004気象庁は11日、記者会見し、未明に噴火した宮崎、鹿児島県境にある霧島連山の新燃岳について、山体が膨張する傾斜変動が続いているため「今後、さらに活動が活発になる可能性がある」とし、警戒を呼び掛けた。
気象庁によると、山体の膨張は、地下でマグマやガスなどの供給が続いていることが原因の可能性がある。9日から続く火山性微動の振幅も、徐々に大きくなっている。職員を現地に派遣して、噴火の状況などを詳しく調べる。 噴火警戒レベルのさらなる引き上げの可能性について、斎藤誠火山課長は「現時点では可能性は小さいと考えているが、今後の火山活動で判断する」と述べた。
火口から約2キロの範囲では、弾道を描いて大きな噴石が飛散したり、火砕流が発生したりする恐れがある。風下側では、火山灰や小さな噴石が流されてくることもある。
爆発的な噴火が起きた場合は、空気の振動によって窓ガラスが割れるなどの被害が出ることもあるといい、注意が必要としている。