クマの襲撃が原因とみられる死亡事故が起きた秋田県仙北市は３１日、警戒を呼び掛けるチラシに、札幌市の会社が商標登録している「熊出没注意」の画像を無断で使用していたと明らかにした。市は「職員がインターネットで見つけ、うっかり使ってしまった。申し訳ない」とし、印刷した約２００枚の回収や廃棄を始めた。

　画像は、口を開けたクマと「熊出没注意」の文字が組み合わされている。市は、複数の引っかかれたような傷がある女性の遺体が２７日に山中で見つかったのを受け、画像を掲載して入山自粛を求めるチラシを作成。警察など関係機関のほか、現場周辺で配布した。

　２９日に警察から指摘を受けて気付いた。商標権を持つ土産品の製造販売会社「クリエイティブコンパス」の担当者は「使う前に確認してほしかった。今後はしっかり対応してほしい」と話した。