英会話学校の「NOVA」（東京）は８日、教室をサロン風に衣替えした新業態「コンセプトNOVA」の運営を始めると発表した。内装や家具にこだわり、教室ごとに違う雰囲気を楽しめるようにした。趣味や教養の一環として英会話を習いたい女性を取り込み、現在約260ある教室を2020年度には500に増やすことを目指す。

　新業態第１号となった東京都墨田区の教室ではこの日、受講生と講師がお菓子やお茶を囲みながらアイルランドに関する話題に英語で盛り上がった。受講生は20～40代の女性が多く、今後こうしたリラックスした環境でのプログラムを増やす考えだ。

　記者会見した伊藤幸子社長（38）は「英会話カフェやオンラインなど学び方が変化しており対面型の教室も多様性が求められている」と語った。

　旧NOVAは「駅前留学」などのテレビCMで知名度を上げ最大手となったがサービスが追いつかず、07年10月に会社更生法の適用を大阪地裁に提出して経営破綻した。事業は現在の「NOVA」が引き継いだ。