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漱石宛て絵はがき312通 岩波書店所蔵

2016.5.30のニュース

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漱石宛て絵はがき312通 岩波書店所蔵

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 夏目漱石(1867~1916年)に宛てて友人や門下生、読者から送られた絵はがきなど312通を岩波書店が所蔵していることが分かった。04年から漱石が亡くなるまでの12年間のもので、漱石がいかに慕われていたかを示す貴重な資料だ。

 同社の依頼で調査をしたのは、早稲田大名誉教授の中島国彦さんら。当時の絵はがきブームの影響に加え、漱石が「吾輩は猫である」を発表した05年以降には、猫にちなんだ絵はがきが目立って多く届くようになった。

 門下生の小宮豊隆は、漱石が静岡・修善寺で一時危篤になった後の10年9月21日のはがきで「お粥を上がるやうになつたさうですね。早くなほつて早く何処か歩行きませう」と師を気遣っている。

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