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卒業式へ最後の通学 旧白滝駅利用、唯一の乗客

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鉄道

卒業式へ最後の通学 旧白滝駅利用、唯一の乗客

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 北海道のJR石北線・旧白滝駅(遠軽町)を日常的に使う唯一の乗客とされる遠軽高校3年の原田華奈さん(18)が1日、卒業式に出席するため駅から最後の通学をした。北海道新幹線開業日でもある今月26日のダイヤ改正に伴い、駅は25日を最後に廃止される予定。原田さんの卒業とともに駅は間もなく約70年の歴史に幕を閉じる。

 午前7時16分発の遠軽行き普通列車が雪の中、原田さんを乗せて走りだした。「おめでとう」「いってらっしゃい」。地区からの最後の生徒を地域の人々が手を振り、卒業式へ送り出した。毎日駅まで車で送った父の喜一郎さん(63)は、列車が去っていくのを見届けた後「2人きりで話す大切な親子の時間を駅がくれた。大変だったけどね」とほほ笑んだ。

 乗降客数が少なく周囲に人家も少ない「秘境駅」として鉄道ファンの間で有名な旧白滝駅に止まる列車は1日上下計4本。原田さんは3年間、同駅から毎日通学した。高校へ向かう下り列車は1本だけ。列車の時間に合わせて弓道部の部活動を早退することもあった。雪の影響で何十分も遅れることもあるが「慣れちゃえば意外と平気だった」と笑う。

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