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「保育所に防音壁」支援 政府、住民トラブル対策

2016.2.11のニュース

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「保育所に防音壁」支援 政府、住民トラブル対策

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 政府が保育所や認定こども園などの防音壁設置費用を補助する事業を始めた。住宅が密集する都市部で園児の声を「騒音」と感じる周辺住民とトラブルになるケースがあるためで、施設整備を促進し、待機児童解消につなげる狙いだ。自治体の要望も踏まえ実現した事業だが、子どもが過ごす場所を塀で囲うことには戸惑いの声も出ている。

 厚生労働省は、腐食しにくいアルミニウム製などで高さ約3メートルの壁を園庭周囲に張り巡らし、数百万円の工事費がかかると想定。工場などの防音対策を参考にしたといい、2015年度補正予算に300カ所分の必要額を計上、16年度も補助を継続する方針だ。

 保育施設の音環境に詳しい熊本大工学部の川井敬二准教授は、高さ3メートルの壁だと2階以上への防音効果はほとんどないと指摘。「効果は限定的でも、事業化されると当たり前のように壁が造られてしまう可能性がある。『塀の中の生活』がどういうものかを大人たちは想像するべきで、子どもたちの人権を尊重し、健全な発育に適した環境を社会が整備してあげることが重要だ」と話す。

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