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共通テスト、難しくなる? 27日に出願開始

 来年1月に実施される大学入学共通テストの出願が27日にスタートする。私立大志望者に共通テストの成績で合否判断を受ける入試方式の人気が高まるなど動向に変化が見られる。今年1月に行われた初回の共通テストの平均点が高かったことから今回は難化も予想される。新型コロナウイルス禍で2度目となる大学入試シーズンとあって、感染対策も踏まえて受験生は再び緊張感を強いられることになりそうだ。

第2日程はなし

 「感染対策の徹底を行い、目標に向かって頑張っていただきたい」。萩生田光一文部科学相は今月14日の記者会見でこう述べ、受験生にエールを送った。

 来年の共通テストは1月15、16日に実施。今年はコロナ禍を受けた特例として、本試験の第2日程が設けられたが、来年の本試験は例年通り1回に戻る。

 一方で、本試験の1週間後に全国2会場で行っている追試験については、コロナ感染に配慮して2週間後の1月29、30日にした上で、全都道府県に会場が設けられることになった。大学入試センターは出願を10月7日まで受け付ける。

 来年の共通テストでは、受験生の志望動向に変化の兆しもある。

 大手予備校「河合塾」が8月の全国模試の状況を集計したところ、国公立大を志望する高校生らは例年並みだったが、共通テストの成績で合否を判断する入試方式で私立大を志望する生徒らの割合が前年比109%と大幅に増加した。

 今年1月のテストで会場での感染が目立たなかったことに加え、2度目となり傾向をつかみやすくなったことで安心感が広がったとみられる。

 河合塾教育研究開発本部の近藤治主席研究員は「私立大志望者も共通テストを受験しておくべきだ。万が一、コロナ感染した場合などに合否判定に使われるケースもあるため、セーフティーネットとしても役立つ」と呼びかける。

難化も予想

 難易度について、今年のテストは大方の予想に反して、前回の大学入試センター試験よりも平均点が上がった。その反動から、2回目となる来年は難化が予想される。要注意の教科は国語だ。「今年はセンター試験から大きな変化がなかったため、来年は実用的な文章からの出題など傾向が大きく変わってもおかしくない」(近藤氏)

 また、コロナ禍で大学の入構制限が続いており、予備校などは全国模試などの会場確保に苦心。模試の自宅受験なども依然として多く、受験生が大規模会場に慣れる機会が減っている。

 大学ごとの個別試験をめぐっては、文科省が原則的に直前の入試方式変更を行わないよう大学側に通知している。ただ、近藤氏によると、感染再拡大で面接がオンライン化される可能性がある。とりわけ、医学部や看護系学部、教育学部などでは一般選抜でも面接が重視される傾向が年々高まっており、近藤氏は「急な変更にも対応できるよう心構えが必要」と話した。