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全国学力テスト 知識定着も活用力・表現力はまだまだ

全国学力テストに臨む児童ら=5月27日午前9時40分、千葉県内の小学校(代表撮影)
全国学力テストに臨む児童ら=5月27日午前9時40分、千葉県内の小学校(代表撮影)

 31日に結果が公表された今年度の今年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)。新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの実施となった今回は、昨年度から小学校で全面的に導入されている新たな学習指導要領を踏まえ、知識偏重からの脱却を狙った問題構成となっている。ただ、複数の資料を関連させて必要な情報を見いだすことに課題があるなど、知識の定着や理解が進んでいても、活用力や表現力が物足りないというこれまで同様の傾向が浮かぶ。

 今年度のテストを分析した文部科学省と国立教育政策研究所がまとめた報告書では、以下のような指摘があった。

 「目的に応じて、文章と図表とを結び付けて必要な情報を見付けて読むことについて、引き続き課題がある」(小6国語)

 「日常的な事象を数学的に解釈し、問題解決の方法を数学的に説明することに引き続き課題がある」(中3数学)

 つまり、与えられた情報を読み取った上での思考や表現などに関して、過去の学力テスト同様に改善の余地があるということだ。また日本語に関し「相手や場に応じて敬語を適切に使うことに課題がある」(中3国語)との言及もあった。

 報告書では指導の方向性として、「計算結果について、日常生活の場面に即して判断できるように指導することが大切」(小6算数)「文学的な文章を読んで考えたことなどを記録したり伝え合ったりする言語活動を通して指導することが効果的」(中3国語)「文字を用いて表した計算結果を事象と関連付けて読み取る活動を充実する」(中3数学)ことなどを挙げている。