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ICT環境整備も定着になお課題 全国学力テスト

 文部科学省が31日に公表した全国学力テストの学校アンケートからは、教育現場にICT(情報通信技術)が急速に広まっている現状が浮かび上がった。新型コロナ禍が追い風となり、文部科学省は児童生徒1人1台のパソコンやタブレットといった学習用端末をほぼ全ての小中学校に配備。ただ、その特性を生かした授業への効果的な活用は道半ばで、感染収束後を見据えた課題でもある。

 授業で電子黒板などの機器を「ほぼ毎日」活用したとの回答は、小学校で前回調査から16・8ポイント増の53・9%、中学校で15・0ポイント増の58・6%に急拡大し、教室のICT化を印象付けた。児童生徒に対するアンケートでも、小中学生ともに9割超がICT機器が勉強に役立つと答えている。

 ただ、教員と子供がやりとりする場面で「ICTをよく活用している」とした小学校は10・9%、中学校は12・6%にとどまる。1人1台端末を毎日持ち帰らせているのも、それぞれ6・9%、10・1%だ。

 学校現場には「セキュリティー面や使用のルールづくりなどが十分にできておらず、定着が進んでいる印象はまだない」(東京都の公立小教員)との声も多く、文科省が打ち出した構想との温度差が目立つ。

 教員の意識改革やスキル習得などソフト面の課題も山積しており、コロナ禍でオンライン授業などの必要性が増す中、学校生活にICTを浸透させる動機付けなど具体的な対策が喫緊の課題となっている。