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学力テスト 大阪「正答率」全科目で全国平均下回る

 令和3年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果が31日公表され、大阪府内の小中学校は国語と算数・数学の全ての科目で平均正答率が全国平均を下回った。文章を読んだり、図形や資料を使ったりする問題に課題がみられるが、小学校の国語は全国平均との差が縮小。ただ、中学校は国語、数学ともに差が広がった。

 テストは小学6年と中学3年が対象。科目は国語と算数・数学で、5月に実施された。府内では小学校984校(7万1626人)、中学校470校(6万7027人)が参加した。

 小学校の国語は、図表と結び付けて文章を読み解き、要約する問題ができない児童が多かった。一方、会話文の空欄を埋めるなどの「話すこと・聞くこと」については正答率が高く、全体の平均正答率は全国との差が前回から縮まった。

 府教育庁は「府独自の教材を作ったり、モデル校の成果事例を普及させたりするなど『国語力の強化』に向けた取り組みが実った」と評価している。

 中学校は、国語で登場人物の考え方をとらえたり、自分の考えを表現したりする問題で正答率が低かった。数学は図形が苦手で、グラフなどのデータや資料を論理的に読み解き、自分の考えを記述する問題もできない生徒が多かった。

 解答欄が空白の割合を示す「無解答率」は全国平均との差がマイナス0・1~1・6ポイントにとどまった。府教育庁は「改善傾向でほぼ全国並みの数字」と分析し「学習意欲に関わる部分なので、前向きに答える意識を高める取り組みが重要」とした。

 今回の学力テストは、新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの実施。昨年度の一斉休校などの影響について、府教育庁は「現時点で具体的な影響は見えない。これから市町村とも協議し、情報を収集しながら分析していく」としている。