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静岡学力テスト、小6は平均下回る 中3は好結果

 文部科学省が31日公表した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果によると、静岡県の小学6年生の平均正答率は国語、算数ともに全国平均を0・2~0・6ポイント下回った。小6が全科目で全国平均を下回るのは、「国語A」が全国最下位で「静岡県の学力低下問題」として全国的注目を集めた平成25年度以来。一方で中学3年生は国語、数学ともに調査開始以来13回連続で全国を上回り、また全領域で全国を上回る好結果だった。

 学テは5月27日、静岡県内では公立小495校の6年生約3万人と、公立中256校の3年生約2万7千人が参加して実施された。昨年は新型コロナウイルスの影響で実施されなかった。文科省は「(コロナ禍による)臨時休校期間の長さと平均正答率の間に、全体でみると相関関係は見られなかった」と分析し、県教育委員会は「本県も同様の傾向」と結論付けた。担当者は「個別に見れば休校の影響を大きく受けた児童生徒はいるだろうが、全体としては相関関係はなかった」としている。

 小6国語の平均正答率は64・5%(全国平均64・7%)、算数は69・6%(同70・2%)。中3国語は65・6%(同64・6%)、数学は59・4%(同57・2%)だった。

 小6国語では、これまでも県内の児童が苦手だとされてきた「文章の中で漢字を正しく使う」問題の正答率が振るわなかった。例えば「すみの方にツミ重ねられている」を漢字で書く問題の正答率は、全国平均より3・0ポイント低かった。

 算数では「直角三角形の面積を求める式と答えを書く」問題の正答率が全国平均を5・0ポイント下回るなど、「図形」領域で全国平均との開きが大きかった。

 同時に行われた児童生徒へのアンケートでは、授業でのコンピューター活用に関する質問が追加された。コロナ禍でオンライン授業の必要性が浮き彫りになったことを受けたもの。

 「学校でコンピューターなどを使うのは勉強の役に立つと思う」と答えたのは小6が95・1%、中3が93・9%で、ともに全国平均より多かった。一方で「週に1回以上学校でコンピューターなどを使っている」「前年度の授業で週1回以上コンピューターなどを利用した」と答えたのは、中3は全国平均を上回ったものの、小6では全国平均を下回り、小学校の授業でのICT機器の活用が十分ではない現状がうかがえる結果となった。