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【学ぼう産経新聞】「女性の声を政治に反映」 丸川珠代担当相インタビュー

メディアの仕事にもどかしさ

インタビューに答える丸川珠代五輪担当相=6月24日、東京・永田町の合同庁舎8号館(酒巻俊介撮影)
インタビューに答える丸川珠代五輪担当相=6月24日、東京・永田町の合同庁舎8号館(酒巻俊介撮影)
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--なぜ政治家を目指したのか

 政治家になる前はテレビのアナウンサーの仕事をしていました。さまざまな取材にも出かけ、課題にも向き合ってきましたが、メディアはどうしても物事と一定の距離を取り、客観的でなければいけないことに大変もどかしさを感じていました。発信するだけでは物足りなくなり、自分が世の中を良くするために関わりたいとの思いが強くなりました。

 あるとき、犯罪被害者の活動を取材する機会がありました。最後は政治家が被害者の声を受け止め、新しい制度をつくることによって、初めて被害者が法廷に参加できるようになったのですね。社会の新しいルールが作られたのですが、真に物事を動かすときには、政治が直接関わらなくてはいけないと感じました。

 もう一ついうと、私は一人親家庭で育ちました。母方の祖母が私の面倒を見てくれたので無事に生活できましたが、保育は(行政側による)『措置』の時代が長く続き、普通に働いている人が子供を預けるということは容易なことではなかったのです。

 私がアナウンサーになったときには、一定の年齢になったら結婚をするか、結婚しないで最後まで働くかという2つのモデルしかありませんでした。しかし、世の中は激変しました。特に安倍晋三政権下では、女性が活躍する社会を作るため、しっかり保育の制度を整えることが必要だと政治決断し、働きながら女性が子育てできる社会の実現に向けた様々な取り組みを進めました。

--議員を目指す女性へのアドバイスは

 政治家という仕事は、今までにない新しいルールなどを編み出す創造的な仕事です。先輩の政治家には「政治はアートだ」という人もいるぐらい。経験のなさや、政治に関する知恵を作ってこなかったことを引け目に感じることはありません。「自分が作る」という思いがあれば十分。あとは熱意と信念、志があれば、必ず立派な政治家になれると思います。

自分の可能性にふたをしないで

--今後、活躍していく子供たちへのメッセージは

 私の場合は、母が私の挑戦を全く止めなかったので、やりたいと思うことには何でもチャレンジすることができました。自分で自分の可能性にふたをしないでほしいと思います。「自分はどうせ」なんていう言葉は、使わないでほしいな。環境などを理由にあきらめないで、どうしたらできるかを考えてもらえたらうれしいですね。

 これだけ時代が激しく変わる中、必ずしも親世代のいうことは正解ではないかもしれない。そこに激しくとらわれることはないと思います。一方で、先に生きてきた人の意見の中には必ず役に立つことがあります。自分がこれからの時代を生きていく上でも大切なことはきちんと吸収してほしいです。

 あとはたくましく生きることが必要じゃないかな。何かに依存するような人生を作ると、変化が起きたとき、その依存しているものと一緒に自分の生活の基盤も失いかねない時代が今だと思っています。いざというときは1人で立っていられる。できれば、誰かの助けにもなってあげられる。たくましい自分を、自分で育ててほしいですね。

(聞き手 今仲信博、市岡豊大)