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茨城大ゼミ生が朗読劇を制作 行方市が舞台 地元テレビで放映中

 茨城大のゼミでメディア論を学ぶ学生たちが、行方市の運営する「なめがたエリアテレビ」(通称・なめテレ)と協力し、地元を舞台とした朗読ドラマ「私が恋したレンコンボーイ」を制作した。コロナ禍という制約の中、学生たちが脚本作りから編集まで、悪戦苦闘の末に完成させた約40分の作品は現在放映中で、市民にも好評だという。

 ドラマを作ったのは、茨大人文社会科学部の村上信夫教授(63)が指導する3年のゼミ生。同ゼミは平成30年から、なめテレとタイアップし、行方市内の企業や商店、野球チームなどのテレビCMを毎年制作してきたが、撮影は出演者とスタッフがどうしても密になるため、コロナ禍で現在はCM作りを断念している。

 感染予防対策を取りながら少人数・短時間で制作できる企画は何か。村上ゼミの学生たちがさまざまな候補を検討し、たどり着いたのが朗読ドラマだった。

 「-レンコンボーイ」は東京でバリバリ働いていた35歳の女性が訳(わけ)あって行方市に帰郷。49歳のレンコン農家の男性と見合い話が持ち上がり、最初は乗り気でなかったが、だんだんと相手の人柄にひかれていくといったストーリー。

 行方市内の劇団に所属する俳優らが出演し、朗読劇ながら霞ケ浦など、地元の風景をとらえた映像も効果的に使われている。

 脚本担当の赤平春菜さん(22)は、「行方市の結婚事情や人気のデートスポットなどを地元の人に聞いて回った」と初めてのストーリー作りで綿密な“取材”を欠かさなかった。「出演者(の多く)が行方市民。自然ななまりで演じてほしかった」とセリフにあえて茨城弁は盛り込まなかったことを強調する。

 現役の放送作家でもある村上教授は、今回のドラマについて「まだまだ工夫の余地はあると思うが、テレビと市民が一緒に作る新しいジャンルとして一歩を踏み出せたと思う」と評価した。

 なめテレは防災対応型エリア放送で、行方市内であればスマートフォンやカーナビなどでの視聴も可能。「-レンコンボーイ」は今後1日に1回(時間は未定)、今のところ6月末まで放映される予定だ。(三浦馨)