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バチカンの文化学ぶ ネットで大使館と交流 つくばみらい市の中学校

インターネットでバチカン市国の日本大使館と結び「世界最小の国」について学ぶ生徒たち=つくばみらい市立小絹中
インターネットでバチカン市国の日本大使館と結び「世界最小の国」について学ぶ生徒たち=つくばみらい市立小絹中

 つくばみらい市立小絹中の1年生の生徒がインターネットでバチカン市国の日本大使館と交流し、「世界最小の国」について学んでいる。国が進める小中学校で1人1台のタブレット端末などを整備する「GIGAスクール構想」の一環で、同校でも機材や通信環境が整ったことから計画。今後は他の国についても学び、生徒らに視野を広く持ってもらう考えだ。

 生徒らは社会科の授業で世界の国々の地理を学習。そこで米国やカナダのような広大な国がある一方、国土が東京ディズニーランドとほぼ一緒という世界最小のバチカン市国(面積0・44平方キロ)の存在を知った。今回、社会科の教諭がバチカン市国の日本大使館員と知り合いだったことから、小絹中と大使館のネット交流が実現。授業は、持丸史恵1等書記官が大使館の仕事などを説明した後、生徒の質問に答える形で行われた。

 生徒からは「バチカン市国は世界最小の国なのに日本大使館がある理由は何か」との質問が出て、持丸書記官は「バチカンは(キリスト教)カトリックの総本山であり、信者への影響力が大きいから」などと回答。生徒たちは、カトリックの聖職者は結婚できないためバチカン市国には子供が住んでいないことや、国を一周しても徒歩で約30~40分しかかからないとの説明を受け、うなずいたり驚いたりしていた。今後、バチカン市国についてリポートをまとめるほか、大使館にお礼の手紙を書くことになっているという。

 授業を終え、会沢裕之教頭は「初めての取り組みなので手探りだったが、今後はアジアやアフリカの国も紹介して、さまざまな国に興味を持ってほしい」と強調。授業を見学した小田川浩市長も「今の若者は内向きで海外旅行を敬遠する人もいる。コロナ禍の今だからこそ、生徒に外国に興味を持ってもらい、将来の可能性を広げてほしい」と述べ、市内全校への波及効果を期待した。

 一方、生徒からも「とても貴重な体験ができた。バチカン以外にも韓国に興味があって、どうして近くの国なのに仲良くできないんだろうと不思議に思う。行ってみて調べたい」(服部希乃香さん)、「(バチカン市国が)気になって実際に行ってみたい。野球をやっているのでアメリカに行って本場の体験もしたい」(砂川璃杏さん)といった声が相次いでおり、大人たちの思いは確実に生徒に伝わっているようだ。(篠崎理)