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オンライン就活を防音個室で支援 東北学院大

東北学院大土樋キャンパスに設置されたボックス型の個室。オンラインでの就職活動に取り組む学生に好評だ=仙台市青葉区(石崎慶一撮影)(※撮影のため扉を開放しています)
東北学院大土樋キャンパスに設置されたボックス型の個室。オンラインでの就職活動に取り組む学生に好評だ=仙台市青葉区(石崎慶一撮影)(※撮影のため扉を開放しています)

 新型コロナウイルスの影響で企業の採用活動でのオンライン化が進む中、東北学院大は学生の就職活動を支援するため、防音機能を備えた個室を仙台市内など3カ所のキャンパスに設置した。就職活動に取り組む学生からは「静かな環境で面接に臨める」「集中できる」と人気だ。(石崎慶一)

個室高稼働

 同大では今年3月上旬、土樋キャンパス(仙台市青葉区)に2台、泉(同市泉区)と多賀城(宮城県多賀城市)の両キャンパスに各1台の計4台の個室を設置し、同月中旬から利用を開始した。東北地方の大学では初めての導入という。

 個室は幅と奥行きが1・2メートル、高さが2・3メートル。防音構造で換気扇や照明、いすや机、コンセントの差し込み口などを備え、大学が整備しているWi-Fiが利用できる。1人あたり最長2時間までとし、感染防止対策として次の人の利用まで30分の間隔を空け、その間に除菌と換気を実施する。1台につき1日3、4人の利用が可能で、4、5月は稼働率が高かったという。

 こうした個室はテレワーク用スペースとして主要駅などに設置されているが、同大では、周囲の音やインターネット環境などに不安を感じることなく学生がオンライン面接などに臨めるようにとキャンパスに整備した。

「集中できる」

 これまで数回、個室を利用した経営学部4年の根本大聖(たいせい)さん(21)は「自宅にいると(就職活動に臨む)気持ちの上でオンとオフの切り替えが難しい。この個室だと面接に集中でき、パソコンの画面越しでも、実際に対面で面接を受けているような感覚になる」という。

 また、法学部4年の高橋優さん(21)も「自宅では、雑音で集中できなかったり、太陽の逆光が気になったりするが、この個室ではこうしたことを気にする必要がない」とメリットを挙げる。

 就職情報会社ディスコ(東京)が5月10~13日に全国の主要企業1万1521社を対象に実施した調査(回答1195社)によると、令和4年春卒業予定の大学生らの採用活動について「オンラインでは実施しない」は7・6%で、前年の22・1%から大幅に減っていた。企業の9割以上がオンラインを活用した採用活動を前提としている実態が分かった。

 同大就職キャリア支援課の佐々木克典課長は「オンラインによる学生の就職活動は新型コロナウイルスが収束した後も続くと思われる。オンラインでの面談や面接対策で学生を支援していきたい」と話している。

 学生の就職活動支援では、龍谷大などが同様の個室を設置しており、導入する大学は今後も増えていきそうだ。