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オンラインで学習支援 臨時休校の受験生安堵 奈良

オンラインで学習支援する松浦由加利教諭。生徒の体調を気遣いながら、指導していた=奈良県御所市
オンラインで学習支援する松浦由加利教諭。生徒の体調を気遣いながら、指導していた=奈良県御所市

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、全国の小中学校で臨時休校の措置が取られる中、奈良県御所(ごせ)市立大正中学校で5日、クラウドビデオ会議サービス「Zoom」を利用したオンライン学習支援が始まった。

 この日、スマートフォンを使って「Zoom」に入室したのは、11日に公立高校入試・一般選抜を控える3年生の女子生徒3人。スマホで撮影した過去問が画面に映し出されると、ICT(情報通信技術)担当の松浦由加利教諭が専用ペンで文字や図形を描きながら、解き方をアドバイスした。

 同校は平成30年、生徒の学力向上を目指し「“学び力”育成委員会」を設置。毎週土曜の午前9~11時には「土曜塾」を開講し、地域のボランティアらが生徒をサポートしている。

 「Zoom」は学校の臨時休校を受け、米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズが4月30日まで、国内の教育関係者向けに無償提供。市内の学習塾経営者から提案があり、保護者の協力を得て導入した。

 ハンドルネーム「ひめか」さんは「受験が近くて不安だったけど、分からないところを聞けてよかった」と安堵(あんど)。「結」さんも「友達と合う時間が少なくなったので、いろんな人と話すことができてうれしい」と歓迎した。

 3年生は入試前日の10日まで毎日実施。1、2年生は9日から24日まで、平日午後1時から学習支援を受ける予定。松浦教諭は「通信テストで1年生をつないだ時も『寂しい』『先生の顔が見られてほっとした』という声が多かった。共働きの家庭もあるので、そういう面でもよかった」と話した。