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最適な受験勉強、AIが教えます 予備校や塾に続々

 大学受験予備校や塾などで、人工知能(AI)を活用して最適な学習を促すシステムが相次いでスタートした。少子化を背景に、より一人一人の生徒に合った個別指導をしてほしいという保護者からのニーズがある。関係者は「オーダーメードの効率的な学習が可能になる」と口をそろえる。(加納裕子)

基礎学力の定着

 大手予備校、河合塾は昨年12月10日から、スマートフォンやパソコンを使い、一人一人に最適な学習をAIが提案する「河合塾One(ワン)」を英語、数学で始めた。運営会社社長の信実(のぶざね)秀則さん(61)は「小中学生を対象に個別指導塾が人気を集め、高校生にも個別指導をしてほしいというニーズが増えてきた」と背景を話す。

 最初の問題は全員同じだが、レベルチェックテストの結果などからAIが個別に次の学習内容を提案。教材開発を担う同社取締役の畑秀史さん(54)は「この問題ができるならこの問題もできるはず、という確率推論データをもとに、一人ひとりの学習経路ができて、オーダーメード型になっていく」と説明する。

 事前に数学の試行版を使用した高校生からは「自分にぴったりの学習を推薦してくれた」と驚きの声が上がったという。学習レベルはセンター試験に対応する基礎学力を定着させる内容。信実さんは「部活などで予備校に通えない生徒が、時間や場所の制約なく教育サービスを受けられる」と力を込める。

より高レベルに

 一方、より進んだ受験勉強への対応を目指すのが駿河台学園(駿台)だ。来年度から高卒クラスで、センター試験レベルに対応するタブレット型AI教材を組み込んだ新コースを新設。さらに令和3年4月を目標に、国公立大の二次試験レベルに対応したAI教材を開発中だ。駿台エドテック事業担当の小沢尚登さん(51)は「従来とは全く違った発想で、思考力を鍛えるためのAI教材になる」と説明する。

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