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東京大文科二類の志望者が激減

東京大学の安田講堂(早坂洋祐撮影)
東京大学の安田講堂(早坂洋祐撮影)

 河合塾第2回全統マーク模試(今年8月実施)で、東京大文科二類の志望者が前年度に比べて約13%減少したことが、河合塾の分析で分かった。担当者は「昨年の文科二類の難易度が高く警戒感が強まったことや、安全志向が高まり、地方の旧帝大でいいと考える受験生が増えたためではないか」と話している。

 東京大の文系学科は文科一類、文科二類、文科三類があり、前期課程の2年間は全員が教養学部で学び、後期課程で学部に分かれる。おおむね文科一類からは法学部、文科二類は経済学部、文科三類は文学部、教育学部などに進学するとされ、入試の偏差値は例年、文科一類が最も高い。

 しかし、昨年、文科二類の合格最低点が文科一類の最低点を上回るという“逆転現象”が発生。河合塾では、この原因を「好景気を背景に法学部よりも経済学部に進学して企業に勤めたいと考える若者が増えており、この傾向が東京大にも及んできた」と分析している。

 河合塾第2回全統マーク模試では、文科一類、文科三類の志望者は前年並みだったが、文科二類の志望者のみが13%減少した。担当者は「文科一類志望者は、法学部を出て国家公務員になりたい人が多く、『東京大でなければ』という思いが強い。一方、文科二類志望者は地元の国公立大に流れる傾向がある」と説明。秋以降に東京大から地方の大学に志望校を変える受験生が多ければ、さらに文科二類の志望者が減る可能性もあるとしている。