入試 入試

公園の校庭化めぐり神戸市と住民対立 少子化で学校統廃合、課題浮き彫り

その他の写真を見る(2/4枚)

 地元住民の公園利用は学校の休日などに制限されるようになったことから、普段公園を利用していた住民らは一斉に反発。地元の女性(71)が「校庭が狭いことは当初から分かっていたはず。統合から数年しかたっていないのにまた多大な予算をかけて再び整備するのは予算の無駄遣いだ」と憤るなど、市の見通しの悪さに対する批判の声も出ている。

 市は代替案として、統合で廃校になった平野小の跡地に公園や福祉センターなどの複合施設を整備する計画を提案しているが、具体案は決まっておらず、両者の溝は埋まっていない。

 市教育委員会の担当者は「児童数からすると校庭が狭いのは当初から分かっていたが、道路の形状などを考慮すると当時の整備はベストだった。『予算の無駄遣い』などの指摘はもっともで、大変申し訳ないと思っている」と話す。

■十分な意見交換を

 神戸市では昭和63年からこれまでに小学校37校が15校に、中学校6校が3校に統合された。小規模校では児童の人間関係が固定化したり、教員が担任と学年主任を兼務したりするなど負担が増すため、統合で安定的な学校運営を維持することを狙いとしている。

 一方、学校の統廃合をめぐっては通学路が大幅に延びるなど児童の安全面の課題のほか、校舎建設や廃校となった学校跡地の活用について地域住民と行政が衝突するケースも多い。

小学校の校庭として利用するため整備される公園。すでに一部が柵で囲われている=神戸市兵庫区
小学校の校庭として利用するため整備される公園。すでに一部が柵で囲われている=神戸市兵庫区
その他の写真を見る(3/4枚)

 学校の統合問題に詳しい葉養正明・文教大教授(教育学)は「適正規模の学校をつくれればいいが、地形や児童数の問題があり一律に適応するのは難しい」とした上で、「学校は地域の財産。統合前から地域住民の意見を十分に聞くだけでなく、それぞれの校区の交流を積極的に行うことが統合後の円滑な運営につながる。跡地に関しても、どのような街づくりを目指していくのか住民と意見交換する場を多く設けることが大切だ」と指摘している。

校庭の拡幅を進めている神戸市立神戸祇園小学校=同市兵庫区
校庭の拡幅を進めている神戸市立神戸祇園小学校=同市兵庫区
その他の写真を見る(4/4枚)