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高い知識の医療人材養成 大学院大学設置の申請内容を了承 静岡

 健康寿命の延伸につながる研究を奨励して地域医療に貢献する医療従事者を育てようと、県は今月中に「静岡社会健康医学大学院大学(仮称)」の設置認可を文部科学省に申請する。9日に静岡市内で開かれた有識者による検討委員会(委員長=本庶佑・京大特別教授)で、申請内容が了承された。

 県内では慢性的に医師が不足しているため、医療従事者が働きながら先進的な研究を推進できる大学院大学の創設は、高度な知識を持つ医療人材の確保につながると期待されている。順調に進めば来年夏に設置が認められ、令和3年4月の開学となる見通し。

 静岡社会健康医学大学院大学には、2年制の社会健康医学研究科が設置される。医師や看護師、薬剤師といった医療従事者が働きながら学ぶことを想定しており、全国屈指の健康寿命を誇る本県の地域特性を生かした高度で専門的な研究を行う。定員10人で、修了すれば社会健康医学の修士号を取得できる。教員は学生数を上回る22人程度を確保する予定で、研究施設には、県立総合病院(静岡市葵区北安東)に隣接する旧県赤十字血液センターなどを利用する。

 県が7~8月に行った需要調査によると、回答した医師や保健師、看護師、薬剤師など705人のうち、半数以上が「大学院大学に興味がある」と関心を寄せた。中でも全体の1割以上に当たる89人は「入学したい、入学を検討したい」と答えており、医療関係者の期待は大きい。

 県は、開学と同時に県内外の大学や医療機関と包括協力協定を結んで、学生の確保や研究成果の利用などでの協力を要請。より専門的で高度な知識を持つ医療人材養成のため、将来的には博士課程の設置を視野に入れている。