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子供の貧困対策に 勉強も教える「寺子屋食堂」

 食事など日常生活に事欠く状態である「絶対的貧困」とは異なり、相対的貧困は、その国の平均的な文化・生活水準と比較して困窮した状態、具体的には所得が平均値の半分に満たない状態を指す。

 厚生労働省によると、1人世帯なら122万円以下、2人世帯なら172万5000円、3人世帯は211万5000円、4人世帯だと244万円(平成27年時点)。同省の「国民生活基礎調査」によると、27年時点の17歳以下の子供の相対的貧困率は13・9%。ひとり親世帯だと50・8%に上る。

 こうした状況が招くのが、子供の教育格差だ。文部科学省が29年度に実施した子供の学力に関する調査では、世帯年収や親の学歴により4段階に区分したところ、全ての調査対象教科で、学力テストの正答率に格差が発生していたことが明らかになっている。

 こうした状況を背景に、国も対策に本腰を入れている。26年には「子どもの貧困対策の推進に関する大綱」を策定。今年6月には、これまで都道府県に求めていた子供の貧困対策の計画策定の範囲を、市区町村にも広げた。

 竹岸さんの寺子屋食堂でも、「家庭の状況に左右されずに子供たちが夢と希望を持って生活できること」を目標に掲げている。「子供たちが変わっていく姿を見ることが嬉しい。今後は寺子屋食堂を全国に普及できるよう尽力したい」。竹岸さんは力を込めた。