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「拉致忘れないで」東京・調布北高で出前授業

拉致問題について生徒たちを前に講義する中村将社会部長=10日午前、東京・深大寺北町の都立調布北高校(酒巻俊介撮影)
拉致問題について生徒たちを前に講義する中村将社会部長=10日午前、東京・深大寺北町の都立調布北高校(酒巻俊介撮影)

 北朝鮮による拉致問題をテーマとした「出前授業」が10日、東京都調布市の都立調布北高校(上野勝敏校長)で行われ、産経新聞の中村将・社会部長が講師として3年生33人に「皆さんは政治に参加できる年齢になる。拉致問題を忘れず、話題にしてほしい。国民が忘れたら政府は何もしてくれません」と呼びかけた。

 中村部長は拉致の動機について、北朝鮮工作員が韓国をはじめ海外で活動をする際に行動しやすいよう拉致した日本人になりすましたり、工作員に日本語を教える教師役をさせたりする狙いがあったと指摘した。

 平成14年には北朝鮮が拉致を認め被害者5人が帰国したが、横田めぐみさん(54)=拉致当時(13)=らは死亡や未入国とされ、提出された遺骨も偽物で、その後、事態は進展していないと述べた。

 一方、トランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が首脳会談を重ねる中で、議題には拉致問題も入っているが、「最後の解決は日本政府が取り組まなければならない」と強調した。

 授業を受けた佐藤勇梧さん(17)は「拉致問題に関心があったが、その理由が明確になった」、瀬川芽生さん(17)は「問題の複雑さを知り、どうしたら解決できるか考えるきっかけになった」、土田俊信さん(17)は「自分から知ろうという姿勢がなければ触れる機会がない。学ぶ姿勢を大事にしていきたい」とそれぞれ感想を語った。