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佐野市、小中一貫を推進 義務教育学校9校に再編へ

 佐野市は、小中一貫校の推進に先駆的に取り組んでいる。既に田沼西中と葛生・常磐中の両校区での施設一体型義務教育学校の設置にこぎ着け、今後は旧佐野市内などでの再編に乗り出す。将来的には現在の全小中学校35校(小学26、中学9)が同義務教育学校9校に再編される見通し。

 同市の児童・生徒数は旧佐野市と旧葛生、田沼両町が合併した平成17年に1万537人だったが、今年5月現在、8391人と減少の一途。計4校で2つ以上の学年を1つに編成した複式学級があり、今後、さらに増える見通しだ。一方、施設の老朽化も顕著で、全小中学校が築30年以上、築50年以上の施設も残る。

 市は7年前、望ましい教育環境の整備を目指し、有識者、市民らによる小中学校適正配置等検討委員会を設置し、同委員会の答申案を踏まえ基本計画を策定。令和4年度までの前期計画として、田沼西中校区に来年4月、あそ野学園義務教育学校(同市戸室町)、葛生・常磐中校区では4年4月に葛生義務教育学校(同市葛生西)がそれぞれ開校予定だ。

 後期計画案では、残る旧佐野市内の城東、佐野西中校区などで、義務教育学校計7校に再編。市民対象の地域懇談会を既に実施している。計画期間は市有施設適正配置計画に合わせ令和5~29年度までの25年計画としているが、教育環境や社会情勢などを踏まえ、前倒しでの実施を検討している。

 市教育委員会は「全市での義務教育学校への再編は県内では初めてではないか」としている。(川岸等)