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【学ナビ】学びの現場から 新紙幣の肖像画・津田梅子の精神、脈々と

 令和への改元と軌を一にした新紙幣で、五千円札の肖像画に採用された津田梅子。津田塾大学は、日本初の女子留学生であった津田梅子が、日本の女性に高等教育を提供したいという熱い思いで、明治33年に設立した。豊かな教養と高い専門性を兼ね備えたオールラウンドな女性の育成を目標に、学生一人一人の個性を重んじ、きめ細やかな少人数教育を行っている。

 授業中、キャンパスは静寂に包まれる。授業終了のチャイムが鳴り、学生たちが教室から中庭に出てくると、キャンパス全体が息を吹き返したかのように一気ににぎわう。この落差に驚く来訪者も多い。授業をサボる学生は珍しい。食堂や図書館において一人で、あるいは複数で課題に熱心に取り組む学生たちの姿は日常の風景となっている。課題に追われる一方、女子大という異性の目を気にせず伸び伸び過ごせる環境に身を置くことで、学生の個性が磨かれる。また、各界で活躍する先輩の先駆的あるいは利他的な生き方を知り、自分の目指すロールモデルを見つけ、社会に羽ばたいて行く。

 卒業後、互いの出身大学を知らずに卒業生が出会い、何かのきっかけでお互い同窓であることがわかると、すぐに打ち解け、会話が盛り上がる。課題に追われ、互いに切磋琢磨(せっさたくま)して過ごした4年間の共通経験が、学科や年次を超えて連帯感を生むのである。津田塾での学びで得た成果を社会に還元すべく、今日もきっとどこかで卒業生が人知れず汗を流している。(津田塾大学企画広報課課長 三宅美則)

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