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大阪市大入試で「産経ニュース」の記事出題

 国公立大2次試験の後期日程で実施された今月12日の大阪市立大法学部の入試で、産経新聞のWEBサイト「産経ニュース」で掲載された記事が出題された。選挙における「一票の格差」について政治部記者が書いたコラムで、大手予備校の河合塾の入試問題を分析する担当者は「今後、論文といった科目で新聞社のニュースサイトからの引用は増える可能性がある」と話している。

 出題されたのは、平成28年11月に掲載された「政界徒然草 誰も言わないから、あえて言う 一票の格差是正ってそんなに大事? 数合わせは地方の切り捨てだ」と題した記事。一票の格差を単に人口比率で是正すると人口の少ない地方の切り捨てになる可能性があり、腰の据えた議論が必要だと指摘する内容になっている。

 入試問題では、この記事と「一票の格差」について書かれた別の文章の2つを読んだ上で、「投票価値の平等」について受験生自身の意見を述べることを求めていた。

 河合塾で国語や小論文の入試問題の分析を担当している北村昌俊チーフによると、これまでも新聞記事が入試問題に使われることは少なくなかったが、近年はWEBサイトから引用するケースが見られるという。

 北村さんは「問題を作成する担当者は、出題したいテーマにあった文章を探すためインターネットを使うことも増えていると考えられる。そうした際、新聞社が責任を持って自社のサイトに掲載している文章は大学側も信頼して使うことができる」と指摘。さらに「新聞社の文章はコンパクトにまとまっていて使いやすいからだろう」と話した。

 また、大学入試改革で、国公立大でもAO入試や推薦入試による入学者を増加させる方針とした上で「今後、小論文を課する入試は増える可能性がある。そうなると新聞社のニュースサイトからの引用は必然的に増えてくると思う」と分析した。