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センター試験2日目 傾向と難易度 河合塾が分析

数学I・A

 大問数・出題分野とも昨年からおおむね変化がなかったが、昨年に比べて分野ごとの難易度や分量の差が開いた。第1問の数と式・集合と命題は細かな誘導がついており計算量も少なく易しい。2次関数も教科書で扱われている代表的な内容であり取り組みやすい。第2問の図形と計量は考察すべき内容が少なく易しい。データの分析では変量を変換する頻出のテーマが出題された。散布図について考察する設問は標準偏差の深い理解が必要であり難しかった。第3問の確率は丁寧な誘導がついているものの乗法定理の習熟が必要で誘導を活用できない受験生が多かったと思われる。また、分母や分子の数値が大きいため計算を誤りやすい。第4問の整数の性質は最後の設問を解くためのヒントが多く用意されたが、多くの受験生はそれらの利用に気づけなかったのではないか。第5問の図形の性質は「数学I」の図形と計量の知識を利用する設問が例年に比べて増加した半面、幾何的に考察する設問が減少したため、他の選択問題に比べて解きやすい。例年以上に時間配分に気をつける必要がある試験であった。

数学II・B

 昨年度と比べ、見慣れた設定の問題が多く、全体的に誘導も丁寧であった。第1問[1]の三角関数は使用する公式が問題文に記載され、さらに設問内容が多くの教科書で扱われているものであり易しかった。[2]の対数・指数関数も使用する公式が問題文に記載され、誘導も丁寧で計算量も少なく易しかった。第2問の微分法・積分法は問題文に従って解き進めていけばよいが、設定されている曲線や直線が多く、図形的な状況把握がやや難しかった。第3問の数列は他の問題と比べて、設定や表現が難しく、特に(3)は設問の意図がくみにくかった。数学II・Bの中で最も難しかったであろう。第4問のベクトルは計算量が少なくなるような設定の工夫があるため、計算で苦労することはなかったであろう。しかし、図形的な状況把握は難しかった。第4問全体としては例年並みの難易度であった。第5問の確率分布と統計的な推測は見慣れた設問が多く、例年より誘導は丁寧で易しかった。教科書の内容をよく理解したうえで、大学入試用の問題集などで演習を積むことが必要である。

物理

 昨年と比べ、分量はやや減少したが、難易度は昨年並み。透明な壁を挟んで二人が向かい合ったときの見え方など、実験・観察に基づいた大学入学共通テストを意識した設問もみられた。また、さまざまな現象が扱われ、教科書からまんべんなく出題された。公式の暗記だけでは得点できない設問も多く、日頃から物理現象を深く理解することが重要である。

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