【受験戦略家コラム】大学受験の先生がセンター試験を受けたからこそ気付けたリアルなアドバイス
(3)初日の午後、国語が勝負!
受験生にとって、初日の1発目の試験が地歴・公民 なのは、明らかにプラスだと思われます。
地歴・公民 、つまり暗記科目系は体調や緊張感などのコンディションに左右されにくい科目で、覚えていればできて、覚えていなければできないだけ という試験だからです。
地歴・公民は ウォーミングアップとするならば、本番は2科目目の国語からでしょう。
国語は知識で解ける問題が非常に少なく、ほとんどが頭を使って考えないといけない科目です。しかも、数学や理科よりも一つのミスで大きく失点してしまう可能性が高く 、絶対に外せないポイントです。
まだ2科目目ということで緊張感も残っていますから、ここで緊張しないように対策を講じるのが良いでしょう。特に、理系で地歴・公民 を受験しない方は、この試験が一発目になりますから、なおさら注意が必要です。
緊張しない方法は、私も前回のコラムで書いていますが、一人ひとりのリラックス方法もあるでしょうから、準備を万全にして臨んでください。
(4)食事の量は少なめにたくさん持つ。
その大切な国語を乗り切るためのアドバイスが、食事の調整 です。なぜなら初日の昼食後にやってくるのが国語だからです。
午後のテストでは、緊張やプレッシャーだけではなく、思わぬ敵「眠気」が登場します。
センター試験の初日は、遅刻しないようにといつもより早起きする方がほとんどでしょうし、一つ目の試験が終わって、緊張の糸がゆるむタイミング。そこへ昼食がやってくるという、眠気が襲う“フラグ”が満載です。
しかも国語のように細かく文章を読む科目では眠気が天敵。眠気が襲ってきた瞬間に点数がガクッと落ちる可能性もあります。
また、当日は普段と違って、緊張やプレッシャーに襲われ、普段通りの食欲がわかないこともあります。そこで、量を調整しやすい昼食を持っていくと良いでしょう。例えば、小さめのおにぎりを複数個持っていくなど、好きなだけ食べられて、好きなだけ残せるようなものだとちょうど良いかもしれません。
ちなみに、 昼食時に会場を出て現地調達することもできるのですが、最寄りのコンビニが混みあって食事にありつけない 可能性もあるので、できれば自宅から持っていくことをオススメします。
もっと念を押したい方は、当日の眠気対策として、数日前からセンター当日と同じ時間に食べるようにするのも良いかもしれません。同じ時間に起きて、同じ時間だけ勉強して、同じ時間に食べると体が慣れてくるので、多少の安心が期待できます。
(5)センター試験会場での応援は、話半分に聞こう
詳しくは前回のコラムに書きましたが、緊張や期待、プレッシャーはあまり良い効果を生まないことが多いのです。
センター試験の当日や前日など、「頑張って」「実力出してね」など、心温まる言葉をかけてもらうかと思いますが、あまり真に受けすぎると悪い意味で緊張しプレッシャーを感じることもあります。
「応援してくれてありがたいな。でも、自分は自分のペースでいつも通りやろう」と、周りの言葉よりも自分のペースを大切にすると良いでしょう。