入試 入試

【入試最前線】(1)難関校がより狭き門に なぜ有名私大で定員抑制

Messenger

 大学側が、前年よりも合格者数を減らすということは、それだけ実質的な難易度が上昇することにもなる。河合塾の集計によると平成30年度の私大の一般入試の実質的な倍率は平成15年以来、15年ぶりに4倍超に。難関校がより狭き門となっていることで受験地図全体も塗り替わりつつあるのだという。

狙いは地方の活性化

 なぜ、有力私大が合格者数を減らすのか。背景には文部科学省の政策がある。

 大都市圏の私立大では定員数を上回る学生が入学している学校も多いが、地方には入学者が定員に満たない学校が少なくないというという現状があった。

 大都市圏の私立大の定員オーバーをなくせば、その分、地方の大学の学生が増えるのではないか-。そんな狙いがあったのだという。

 それが、平成26年末に閣議決定された「まち・ひと・しごと創生総合戦略」で、大都市圏に学生が集中している現状を踏まえ、「大都市圏、なかんずく東京圏の大学等における入学定員超過の適正化について資源配分の在り方を検討し、成案を得る」とされた。

 この年、各大学で定員を超えて大学に入学させていた学生数の合計は全国で約4万5千人。このうち、約8割の約3万6千人が東京・名古屋・大阪の3大都市圏に集中していた。

助成金基準厳格化で効果

 文科省は大学の定員管理を厳格化。基準を守れない私立大に対しては、交付されている助成金の給付を見直す-という厳しい態度を見せつけた。

続きを読む