【受験戦略家コラム】大学入試センター試験に間に合う!一カ月で膨大な知識が覚えられる暗記法(下)
大学受験シーズンを目前に控え、受験生は志望校合格を応援したい!とスタートした当コラム。前回は「暗記法」についてポイントをお伝えしました。今回は暗記の最大のコツである「関連付け」について紹介します。
因果関係を理解する
これが王道。どんなものも、因果関係を理解することが大事です。
例えば、歴史の暗記に使えます。
日本史なら、中国で出来た隋が高句麗を攻めたことで日本が危険に感じたから、遣隋使を送ったり憲法17条を作ったり冠位十二階を作ったりして国内の政治をまとめようとした。
世界史なら、悲惨な30年戦争を受けてグロチウスが『戦争と平和の法』を書いたことからウェストファリア体制が出来て戦争にルールが出来た。
一つの単語だけで覚えるのではなく、複数の言葉を因果関係で繋げながら同時に覚えていきます。
語源に注目する
最近流行っているのは、英単語や古文単語を「語源」で覚える方法でしょう。
試しに、平成30年度大学入試センター試験の英語の問題で、はじめに登場する「commit」という単語を取り上げましょう。これは「com(全て)」と「mit(送る)」を組み合わせて出来た単語です。「全て相手に送ってしまう」ということで「委ねる」という意味になります。
同じく平成30年度大学入試センター試験の国語の第3問(古文)のはじめの設問で問われている「わりなし」という古文単語は「理(ことわり)無(な)し(ことわりなし)」の「こと」が取れてしまった単語です。「理(ことわり)がない」ということから「道理に合わない」という意味になります。
どうですか?単語の語源が分かると、とても覚えやすくなりますね。
授業再現法
因果関係を利用する暗記法を最大限に利用できるのが、授業再現法です。
やり方はカンタン。授業中に聞いたメモを利用して、授業を再現するのです。本当に生徒に教えているようにすると効果は抜群。黒板に立って本当に再現しても良いですが、家に黒板はないでしょうから、頭の中のイメージで再現すればOK。先生の口グセをマネしても面白いでしょう。
この方法のポイントは、「因果関係に注目できる」こと。先生は授業中に、因果関係に注意して説明するものです。だから再現しようと思って聞くと、因果関係に注目して授業が受けられ、結果的に定着度が上がります。
もう一つのポイントは、「自分でアウトプットすること」です。一度アウトプットした情報は、インプットしかしていない情報に比べて、格段に忘れにくくなります。
応用例として、友達に教えたり、両親や兄弟に話したりしても良いですね。