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【解答乱麻】部活をしない子はダメな子なのか? 学校現場に奇跡と感動、多様性を! 名古屋経済大学法学部准教授・高橋勝也

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 昨今、各方面で生徒と教員の負担軽減を目的に、部活動を縮小する方向の議論が高まっている。今年3月まで、中学校・高等学校の現職教員であった筆者は、その方向を歓迎する。

 労働には、絶対的に休日が必要だが、かわいい生徒から「部活やりたい!」と言われてしまえば、「嫌だよ!」とは言いにくく、やむを得ず部活動を入れることは日常茶飯事。文字通り、月月火水木金金を過ごす教員は少なくない。

 何らかの強制的な力によって部活動に制限をかけなければ、心身ともに壊れてしまう教員が増えてしまう。しかし、学校現場の実態は多様でもある。「もっとやりたい!」と感じている教員も少なくなく、現在、私が指導する学生も、部活動指導を熱望している教職志望者が実に多い。

 現代社会は、ダイバーシティー(多様性)の時代でもある。画一的な教育は、時代遅れといえそうだ。そう考えれば、思い切り部活動をやりたい子供たちに、熱心な教員に指導を任せたい。熱心な教員は、子供たちに一生に一度の奇跡を体験させてあげたいと身を粉にしている。

 一方、帰宅部は、学校内で肩身の狭い存在になりがちだが、それも公然と認めたい。学校現場に、部活動に入らないとダメな子というレッテルを貼ったり、部活動顧問を引き受けられない事情があっても断りにくかったりする風潮がみんなを不幸にしていないか。

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