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【解答乱麻】部活をしない子はダメな子なのか? 学校現場に奇跡と感動、多様性を! 名古屋経済大学法学部准教授・高橋勝也

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 今年の夏、忘れられないシーンがあった。第100回記念大会夏の甲子園。大阪桐蔭高校、2度目の春夏連覇おめでとうございます。東北勢初優勝を目指した金足農業高校、準優勝おめでとうございます。両校の活躍は、奇跡と感動を呼んだ。特に秋田県民や農業高校をはじめ、全国の実業高校に勇気と希望を与えた「カナノウ旋風」は、それらにとどまらず、全国の高校をはじめとする学校現場に熱き何かを届けてくれたと感じる。

 甲子園常連高校野球部の多くは、県境を越えてスカウト活動を展開している。私が鹿児島県の中学校教員の時、遠い県外から教え子がスカウトされると、うれしさとともに驚きもあった。今回の感動の一要因に、金足農高ナインがオール秋田県民であり、かつ公立高校であったことは、大きかった。

 公立高校の入学試験は、各都道府県教育委員会などが公平性を期して実施している。部活動は、官庁や都道府県・市区町村教育委員会作成の指針に応じて各学校で活動日と時間を定めている。おのずとある程度の制限下で、行われているのは想像に難くない。このような中で起こされる感動が奇跡と呼ばれるのかもしれない。

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