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【学ナビ】学びの現場から 「1年は一瞬のために」

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 芝浦工業大学の課外活動の中で特徴的なのは、理工学を生かした部活・サークル活動だ。

 ロボット、フォーミュラカーのほか、毎年琵琶湖で開催されている「鳥人間コンテスト」に参加している団体「Team Birdman Trial」は長年にわたり、大会唯一の2人乗り機で挑戦して注目されている。昨年には本団体がモデルとなった映画「トリガール!」も公開された。

 機体の製作には丸々1年がかかる。プロペラやフレーム、電装などの部門に分かれ、設計から製作まですべてを学生だけで行う。各部門で作った部品を統合して一つの機体にまとめる作業は、機体の剛性と軽量性のバランスなど、部門間でのミリ単位、グラム単位のせめぎ合いを経て、ようやく完成する。このプロセスは、企業におけるものづくりのプロジェクトマネジメントそのものである。

 学生時代にこれを経験した卒業生は、メーカーなどに就職したあと、スムーズに仕事になじむことができるという。

 出来上がった機体は、大会で飛ばして琵琶湖に落下させ、壊すことが前提だ。1年という時間を考えれば、飛ぶのは一瞬である。しかしその一瞬のためだけに、全身全霊をかける。はかないが、それが彼らの美学なのだ。今年は台風のため中止となってしまったが、新チームとなり、来年に向け、また一から機体製作が始まる。大学としても学生たちの熱い活動を支援していきたい。(芝浦工業大学 経営企画部企画広報課長 土屋公平)