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学ぶ意欲支える奨学金 今から応募間に合うものも

山田美智子さん(仮名)は奨学金で参考書も購入。「いいよと薦められた参考書は解きたくなる」と意欲的だ
山田美智子さん(仮名)は奨学金で参考書も購入。「いいよと薦められた参考書は解きたくなる」と意欲的だ

 主に経済的な困難がある学生を対象に学費を支援する奨学金。必要な学用品をそろえたり、塾や参考書代などに活用でき、利用者からは「奨学金がなければ、子供の希望をかなえられなかった」との声が聞かれる。これからでも令和3年度分(今年4月以降の支給)の応募に間に合う奨学金もある。感染症が暮らし向きにも影響を及ぼす中、子供が心おきなく学べるように、要件が合うものがあれば応募を検討してみるのも一つの手だ。

進学準備に活用

 「入院中に病院の人に支えてもらったことが忘れられず、医療関係の仕事をしたいと思うようになった」と話すのは、山口県立高校2年生の山田美智子さん(仮名)。大学医学部への進学を志望して勉強中だ。

 山田さんは約13年前にがんで父を亡くした。以降、専業主婦だった母(54)が小学校の教員として働き、山田さんと4歳上の兄と3人暮らしの家計を支えた。約3年前、兄が関西の私大に進学すると、母は「大学生活にはお金がかかる」と、非常勤から常勤に切り替えた。

 山田さんは高校進学を機に、がんで親を亡くした遺児らを対象にしたアフラック生命保険(東京)の奨学金制度に申し込んだ。月に2万円が支給されている。

 山田さんは、奨学金を活用し、医学部受験の準備を進める。理系科目の学力強化のために、数学と理科を中心に大手予備校の講座を複数受講している。1講座(授業約20回分)ごとにおよそ7万円かかるが、3年生になる4月からは希望する講座数も模擬試験の受験回数も増えそうだという。「奨学金がなかったら、すでに2年生の時点で履修科目を減らしたかもしれない」と山田さん。母も、「奨学金を受けることで娘の希望する学習環境にいろいろと制限をかけることがなくて済んでいる。ありがたい」と話した。

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教育プロジェクト@Facebook