NIE NIE

新聞スクラップ 家庭学習でも有効 NIE活動

 教育に新聞を活用するNIEは、日常的、継続的な実践が学力アップにつながるとの結果が日本新聞協会の調査で出た。学校での日常的な実践には、時間割に組み込むなどそ組織的な取り組みが不可欠だ。日本新聞協会の関口修司・NIEコーディネーターは「最初は難しくても、3~4カ月で正しく読み取れるようになる。教員の負担を少なくして続けることが大事だ」と指摘する。

 調査は全国のNIE実施校に平成31年の全国学力テスト(学テ)とNIE活動の相関関係をアンケートした。

 小学校では、国語、算数ともNIE実施校の平均正答率が全国平均を上回った。また、日常的(週1回以上)にNIEを実施する学校や、朝読書などの時間に新聞を読む「NIEタイム」を実施する学校で、より正答率が高かった。

 一方、「月1、2回程度以下」の場合、全国平均を下回る正答率だった学校が目立った。中でも、平均正答率が全国平均より10ポイント以上低かった学校は、「NIEの実施が月1、2回以下」「新聞閲読頻度が月1~3回以下の児童・生徒が8~9割」「NIEに対する教員間の温度差がある」という共通の特徴があった。

 関口氏は「日常的、継続的にNIEを実施するには、時間割に位置付けるなどして時間を確保する必要がある」と強調。週に1回程度、NIEタイムを設け、子供たちが自由に記事をスクラップしてコメントを書くことを勧める。「教員はその場でスクラップの良いところにラインを引いて、花マルをつけてあげれば十分。教員の指導力に頼るのではなく、子供たちの力に委ねることが大事」という。

 新聞スクラップは、子供たちが自由に記事を選べるため、国語が苦手な子でも取り組みやすい。週1回程度にすることで、脱落する子が出にくくなるという。

 また、NIE活動によって、学テの結果にかかわらず「書く力」「読む力」が伸びたとした学校は小学校で9割、中学校でも8割近くに上り、「いろいろな教科の『書く』活動のレベルが質・量ともに向上した」といった声が寄せられた。

 こうした活動は家庭学習でも有効だ。新型コロナウイルスの感染防止に伴う臨時休校からまもなく3週間だが、関口氏は「今回のような状況は、『何が正しい情報か』を考えるきっかけになる」と話す。

 子供と保護者がそれぞれ新聞記事を選び話し合ったり、子供のスクラップを親が見てあげたりといったことを、時間を決めて行うとよいとしている。

教育プロジェクト@Facebook