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増える外国人労働者 積極的に受け入れるべき? 都立芦花高校で本紙記者が出前授業

外国人労働者について「積極的な受け入れ」と「抑制的な受け入れ」について、議論する水内次長(左)と水野教諭=10月31日、東京都世田谷区の都立芦花高校
外国人労働者について「積極的な受け入れ」と「抑制的な受け入れ」について、議論する水内次長(左)と水野教諭=10月31日、東京都世田谷区の都立芦花高校

 少子高齢化にともない、労働人口が減るなか、増加する外国人労働者について考える出前授業が10月31日、東京都世田谷区の都立芦花高校(海発真一校長)で行われた。

 この日は、今年4月施行の外国人労働者受け入れ拡大が可能になる出入国管理法改正論議を取材した、産経新聞政治部の水内茂幸次長と、NIE事務局の戸谷真美記者が同校を訪問。政治・経済を選択した2年生32人を対象に授業を行った。

 授業では、「週刊学ぼう産経新聞」(毎週日曜掲載)の6月9日付「日本で働く外国人が増えるの?」をテキストに、水内次長が制度改正の概要を解説。そのうえで、水内次長と授業を担当する水野雄人教諭が、外国人労働者の受け入れにかかるコストや治安など3つの視点を中心に「積極的受け入れ」対「抑制的受け入れ」のそれぞれの立場で模擬討論した。コストについては、水内次長が「人口が増えれば消費も拡大し、経済が活性化する」としたのに対し、水野教諭が「日本語教育や、日本で暮らすためのサポートには莫大(ばくだい)なお金がかかる」といった意見を出した。

 生徒たちは解説や討論を聞いて自身の意見を検討し、意見交換。積極的な受け入れを選んだ生徒からは「労働力が減少するのだから、受け入れてお互いに高め合うべきだ」「日本人も外国人から学べることがあるはず」。一方、抑制的な受け入れを支持する生徒は「日本の伝統的な文化が失われてしまうのではないか」「外国人にかけるコストを日本人のためにかけた方がよい」といった意見が出された。

 水内次長は「簡単に結論は出せないが、外国人は増えてゆくだろう。お互いが共生するために何ができるか。一人ひとりが考え、さまざまな意見に触れ、多様な視点が持てるようになってほしい」と訴えた。

 山内真菜さん(16)は「こういう社会の問題にどう関わっていくか、自分の意見をしっかり持てるようになりたい」、細萱亮太さん(17)は「取材の裏側を聞いてメディアの印象が変わった。普段考えないことを考えるきっかけになった」と話した。

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