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SDGsを自分の問題に 東京都NIEセミナー開催

新聞を使ってSDGsを学ぶ教員ら=東京都千代田区の日本プレスセンタービル
新聞を使ってSDGsを学ぶ教員ら=東京都千代田区の日本プレスセンタービル

 SDGs(持続可能な開発目標)について知ろうと、東京都NIE推進協議会のセミナーが千代田区の日本プレスセンターで開かれた。教員ら約80人が参加し、世界的課題であるSDGsを子供たちが自分の問題として理解できるように、講座と新聞を使った授業実践が行われた。

 最初に国連広報センターの千葉潔氏が、SDGsはすべての人が将来にわたって豊かに生活できるよう世界を変えようと、2030年までに達成する17の目標(ゴール)であると説明。「『地球上の誰一人として取り残さない』として2015年の国連総会で首脳クラスが全会一致で確認した」と述べた。

 目標は、(1)飢饉(ききん)をなくしたり、質の高い教育を受けたり、安全な水やトイレを世界中に普及するなどして貧困をなくす(2)クリーンなエネルギーの開発、技術革新などの経済成長(3)緑や海を守り、温暖化など気候変動の対策を取り、平和を守るなど地球環境保護-の3つの側面があり、すべての問題はつながっているとして、「目標について、子供たちに自由で創造的に考えさせることを勧めたい」と訴えた。

 日本NIE学会理事の有馬進一氏は、新聞を活用した活動を紹介した。

 1つは「思考を見える化する」。配布した新聞から17の目標に関する記事を3つ探すように指示し、それぞれの目標が書かれた付箋(ふせん)に受講者は「つぶやき」を書き込み、それを壁に貼られた新聞に貼る。受講者はつぶやきを読み合い、互いの思考を共有した。

 有馬氏は「活動を通じて自分の考えを持つことが大事だ」とした。

 もう1つは「記事を分析する」。SDGsの目標達成に必要な記事を新聞から探し、目標に関連する文言にアンダーラインを引く。次に、記事内容を、経済・環境・社会の3つの側面からプラス・マイナス・プラスマイナス(一長一短)で評価し、その理由を文章にした。

 有馬氏は「SDGsの目指す社会と現実のギャップが新聞から見えてくる。課題を自分のこととして認識するには新聞が最適だ」と強調した。

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