世界で例がない４６センチ砲を備え、乗組員３５００人など、大きなスケールを誇った巨艦「大和」。レイテ海戦、沖縄沖での海戦に従軍した元教師の射撃指揮所員が、主砲の威力や次々と襲来する米軍機との死闘、そして大爆発を経て海底に沈んでいった巨艦の壮絶な最後を語る

１８歳で出征し、戦艦「大和」の乗組員になった若き機銃兵が、厳しい訓練や艦内での生活、そして初陣となった沖縄沖での海戦で米軍機を機銃で迎え撃った経験を語る。敵の機銃掃射や爆撃で次々と倒れていく仲間、巨艦の沈没、重油の海での救出劇などの真実が明らかになる

旧満州国西北部に位置し、対ソ最前線の要衝ハイラルに終戦直前の昭和２０年８月９日、不可侵条約を破って大量のソ連軍が侵入してきた。当時、ハイラル守備隊に配属され、ソ連軍の侵攻を目撃し、激戦中には各要塞との通信、そして降伏交渉にあたった陸軍通訳生の回想録

ハイラルでソ連軍の捕虜となり、貨物列車に乗せられた日本兵たちが降車したのはシベリア・クラスノヤルスク収容所だった。厳しい労働とソ連憲兵「ＭＢＤ」の監視網、日本人捕虜同士の交流や軋轢など、陸軍通訳生が直面した抑留体験を語る

連合艦隊司令長官としてハワイ真珠湾攻撃の指揮をとり、その後は南太平洋ブーゲンビル島上空で米軍機に撃墜されて戦死した山本五十六元帥。国葬で送られた〝軍神〟の生涯を、配下にあった士官たちや米軍パイロットの証言などから迫る

北太平洋・キスカ島の攻略と撤退、南洋での輸送船の護衛などで、爆撃を受けながらも帰投し、終戦まで就役を続けた駆逐艦「響」。〝不死鳥〟と呼ばれたこの駆逐艦に機関員として従軍した筆者が、目の当たりにした激戦の真実を語る

昭和１６年１２月８日、６隻の航空母艦と戦艦２隻，重巡洋艦２隻などで構成された機動部隊による「ハワイ真珠湾攻撃」が断行された。超低空での魚雷発射訓練や特殊潜航艇の誕生、そして日米両国の情報戦など、航空母艦を除くアメリカ太平洋艦隊を殲滅させたこの奇襲成功までの全容を関係者が証言する