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子供の「発熱」前日に予測 体温センサー活用しデータ解析

CCSセンサーは子供のおむつに装着する(ghHD提供)
CCSセンサーは子供のおむつに装着する(ghHD提供)
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 子供の発熱を前日にお知らせ-。保育施設を運営するグローバルブリッヂホールディングス(gbHD、東京都墨田区、貞松成社長)はおむつに着けたセンサーで、乳幼児の体調不良の可能性を知らせる「発熱予測アラート」の提供を始めた。同社は、保育園などの利用で保育士から発熱の予兆が伝わることにより、保護者は仕事の予定を調整するなど早めの対応ができるとしている。

 センサーは縦、横各50ミリ、厚さ21ミリの樹脂製。腹部の皮膚温度を計測、記録する機能があり、この推移と園児の病欠データを解析して翌日に体調を崩す可能性を予測する。

 gbHDが運営する認可保育園で、2歳以下の乳幼児の皮膚体温データ約3千件分を解析したところ、発熱などの体調不良で登園できなかったケースの約7割で、前日の温度推移から、体調不良の可能性を伝えられたという。

 この仕組みは同社のグループ会社「CHaiLD(チャイルド)」が運用するICT(情報通信技術)を使った保育支援システム(CCS)の一環。乳幼児が睡眠中に突然死する乳幼児突然死症候群(SIDS)が起こりやすいとされるうつぶせ寝防止のために開発したCCSセンサーの新機能として利用される。発熱予測アラートの利用にはCCSの導入が必要となる。

 CCSセンサーは、昼寝中の園児の体の向きを自動的に検知し、うつぶせになった場合、保育士に知らせると同時に、5~10分間隔で求められている体の向きや呼吸を記録し、業務負担の軽減を図る。センサーの価格は3万3000円で他にシステム使用料1個当たり月1320円などがかかる。

 貞松社長は「園児の体調管理は保育施設で最も重要。ベテランなら、具合が悪くなる兆候がわかるが、多くを占める若い保育士には難しい。コロナ禍の今こそ、データを生かすツールを活用してもらえれば」としている。

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