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変異株「新たに出現し続ける」 専門家、ワクチンの重要性指摘 

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 新型コロナウイルスは次々と新たな変異株が出現し、世界各地で感染が拡大している。国内で3月以降の感染急拡大の大きな要因となったのも、従来株よりも感染力が強い英国型変異株だ。さらにインドで猛威を振るう「インド型」の感染者も国内で確認され始めた。専門家は「今後も新しい変異株は各地で出現し続け、置き換わりが続いていく。新たな変異株が広がる前にワクチンを接種することが重要だ」と指摘している。(花輪理徳、鈴木俊輔)

 ■強い感染力「生存競争勝ち抜いたから」

 連日、数十万人の新規感染者が出ているインドに由来する変異株は4月下旬、国内での感染者の存在が明らかになった。その後東京や大阪、愛知など各地で確認され、海外渡航歴のない人の感染も判明。今月10日時点で、空港検疫も含め70人の感染が確認されている。ただ、インド型が英国型よりも感染力が強いことを明確に示すデータはないといい、大阪大微生物病研究所の松浦善治特任教授は「インドの感染拡大は、大規模な宗教行事が開かれたことなど、変異株の感染力以外の要素も大きいと思う」と冷静な対応を呼びかける。

 新型コロナに限らず、ウイルスは人などの細胞に侵入し、遺伝情報を複製することで増殖する。変異株はその過程でミスが生じることで生まれる。松浦氏によると、新型コロナは変異しやすいタイプのウイルスだといい、感染者の体内では無数の変異株が発生しているという。

 松浦氏は「流行するのは無数に出てくる変異株の中で、生存競争を勝ち抜いたものだ。必然的に従来株より感染力が強いということになる」と解説。「これからも新たな変異株が次々と出てくるだろう」との見方を示す。

 ■変異株、関西圏はほぼ100%

 国内で確認された主な変異株には英国型、インド型のほか、南アフリカ型、ブラジル型などがある。中でも全国で従来株からの置き換わりが進み、感染の主流となっているのが英国型だ。

 国立感染症研究所は今月12日、厚生労働省の専門家組織の会合で、ほぼ全国的に90%以上が英国型に代表される「N501Y変異」を持つ変異株に置き換わったとする分析結果を報告。感染研は、N501Y変異株の割合は関西圏ではほぼ100%になり、首都圏でも90%を超えていると推定した。

 N501Y変異は、表面のタンパク質の形状が人の細胞と結合しやすくなっており、感染力は従来の1・32倍。重症化するリスクは1・4倍との分析結果もあり、「第4波」で増えている若年層の重症化も変異株に起因している可能性がある。

 より強力な変異株が生まれるリスクを減らすには、感染そのものを抑えることが必要だ。変異株はワクチンの効果を弱める可能性もあるが、松浦氏は「国内で接種されるワクチンは、現状の変異株に対しても十分な効果が見込める」と指摘。その上で、「どんな変異株が出現するか監視しながら水際対策を徹底するとともに、ワクチン接種を急ぐことが重要だ」と話している。

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