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ヤングケアラー家事支援「大きな一歩」 継続的体制必要

 病気や障害のある家族の介護や世話をする子供「ヤングケアラー」に対する国の支援策が17日、取りまとめられた。家事・子育ての支援制度やオンライン相談など子供たちの事情に合わせた対策にも踏み込んでおり、元当事者からは期待の声が上がった。

 「ヤングケアラーの存在に光が当たり、国が支援に動き出したことは大きな一歩」。障害のある人の兄弟姉妹らでつくる「静岡きょうだい会」の沖侑香里(おき・ゆかり)代表はこう歓迎する。

 沖さんの5歳下の妹は知的障害を伴う進行性の難病で、沖さんも母親とともに妹の食事の介助や着替えなどを手伝ってきた。「ヤングケアラーの本質的な問題は、家族のケア負担が多すぎること」といい、国の支援策に家事の負担軽減策が盛り込まれたことの意義を大きいと感じている。

 一方で、子供たちは「家族を支えたい」といった純粋な思いで動いていることも少なくない。「『ヤングケアラー』という言葉でひとくくりにするのではなく、各家庭の背景、子供たちが抱く家族の思いなどもしっかりとくみ取った上で支援を進めてほしい」と訴える。

 途切れのない支援の重要性も実感している。「子供たちが年を重ねても、家族の介護は続いていくケースが多い。子供時代だけで終わることのないサポート体制の確保も必要」。沖さんはそう問題提起する。

 「まずは子供たちが安心して話ができる居場所をつくることが何より大切」。

 精神的に不調だった母親に代わり、小学生の頃から障害がある弟の世話をした経験を持つ「介護者メンタルケア協会」の橋中今日子代表も、子供たちの「視点」の重要さを強調する。

 国がSNSを利用した相談体制を打ち出したことについては「今の若い人には身近なツール」と評価。相談を寄せる場があることで、「外の情報と自分が置かれた立場を照らし合わせることができれば、支援の幅も広がる」と話す。

 ただ、家庭に踏み入る家事支援に抵抗感を覚える人もいるため、橋中さんは「重要なのは支援者との間の信頼関係。子供たちの負担を軽減し、視野を広げてあげられるような関わり方が求められる」と訴えた。

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