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【ソウルからヨボセヨ】狂牛病虚報の教育効果

 2008年春、韓国社会を揺るがせた米国産輸入牛肉をめぐる狂牛病騒ぎの大きなきっかけになったのが韓国MBCテレビの“虚報”だった。看板のドキュメンタリー番組「PD手帳」が「緊急取材」と銘打って、よたよたと倒れる牛の姿とともに「韓国人が人間狂牛病にかかる確率は94%」などと報じたからだ。

 まず女子中高生たちにパニックが起き、それが大規模な反米・反政府デモとなって広がり、当時の李明博(イ・ミョンバク)政権は倒れかかった。

 あれから13年。そのMBC「PD手帳」が「緊急取材」として今度は「福島汚染水放流問題」を放送した(11日)。「韓国人は放射能の影響を受けやすい!」などとまた扇動するのだろうか?と思って熱心に見させてもらった。

 韓国では、日本政府による処理水の海洋放出決定でまたまた反日ムードが高まっているので、反日好きのテレビは当然、日本政府への疑問や批判が中心になる。そのため韓国側の反対運動のほか日本での反対の声を精力的に伝えていた。

 ただ一方で「科学的には問題ない」という韓国の専門家の冷静な見方も紹介されていた。過去の狂牛病騒ぎの“教育効果”として、太平洋海流が韓国沿岸の魚に与える放射能の影響の有無などを感情ではなく科学的にしっかりと検証してほしい。(黒田勝弘)

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