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問い合わせ爆増 仕事に趣味にリノベーションが人気

美想空間社長の鯛島康雄さんは築30年の自宅をコロナ禍を機にリノベーションした。趣味を楽しむために広くとった土間が特徴
美想空間社長の鯛島康雄さんは築30年の自宅をコロナ禍を機にリノベーションした。趣味を楽しむために広くとった土間が特徴
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で家で過ごす「おうち時間」が増え、ライフスタイルを見直す動きが加速している。「自分の書斎をつくりたい」「自宅で趣味を楽しむスペースがほしい」など、これまでと違った視点で住宅をとらえ、物件に新たな価値を加えるリノベーションへのニーズも高まっている。 (上岡由美)

変わる家での過ごし方

 かつて港町として栄えた大阪市港区の築港エリアに「リノベーションのある暮らしを学ぶ」をコンセプトにした複合施設「KLASI COLLEGE(クラシカレッジ)」がある。

 リノベーションを手がける会社「美想空間」が、昭和27年に建てられた元港湾会社の旧ビルをリノベーション、平成31年1月にオープンした。約1300平方メートルの空間に選び抜かれたインテリア用品や家具、雑貨のショップなどリノベーションに関連するテナント21社が入居している。

 「リノベーションに関する問い合わせは昨年5月からずっと爆増しています。多分、『家、なんとか快適にしたいよね』とネットで検索する時間も多いのでしょう」。美想空間社長の鯛島康雄さん(44)はこう話す。

 ライフスタイルに合わせた間取りや機能を追求しながら、同じ条件の新築よりもコストを抑えられることから、コロナ前からリノベーション人気があり、そこに外出自粛やテレワークが増えたことで、関心も一気に高まった。

台所の手入れも

 鯛島さんも昨年7月、自宅をリノベーション。屋外と居住空間をつなぐ、古くから日本家屋には欠かせなかった「土間」を設けた。

 家の内側にありながら、土足で立ち入ることができる土間は、アウトドアなどの趣味を持つ人にはぴったり。ぬれたり、土が付いたままだったりする道具を広いスペースに気楽に持ち込める。鯛島さんもサーフボードや自転車などこだわりの趣味のコレクションを飾りながら収納している。

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 「コロナ禍で家で過ごす時間が増え、趣味を楽しむ時間も増えました。仕事も遊びも全力で。そんな生活が実現できます」

 このほか、ステイホームの習慣が根付く中、料理やお菓子作りを楽しむ人が本格的な調理家電や大型の食洗機をそろえるために台所に手を入れる例や、観葉植物やペットなど日常生活に癒やしを取り入れるためのスペースを新たに設ける例もあるという。

 今後、テレワークが常態化すれば、わざわざ駅に近いエリアに自宅を構える必要もなくなることを指摘する鯛島さん。郊外の広めの中古物件を購入して、自分の暮らしにあったリノベーションを施す例も増えるだろうとみる。「本当に住みたい家づくりをしたいという流れがきている」

 クラシカレッジと連携しながら、リノベーションを活用した街づくりを試みる大阪市港区の筋原章博区長(58)は「空きビルや空き家が変わることで、新しい人の流れを作り出したい。リノベーションは家だけではなく、街にも付加価値を生む」と期待する。

パソコンスペースが一般化

 関連企業が集まって平成21年に設立した一般社団法人「リノベーション協議会」(東京都)によると、協議会の統一基準を満たした令和元年度の実施件数は7155件に上った。発足当時の約5倍だ。

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 同協議会関西部会によると、令和2年度も、問い合わせが増加しているといい、理事で、リノベーション事業を展開する「シンプルハウス」(大阪市北区)会長の山本武司さん(66)は「例えば家で仕事をされる方は、書斎とまでいわなくても、70平方メートルのマンションの中に8平方メートルくらいのパソコンスペースをつくるケースがスタンダードになってきました。コロナ禍によって背中を押されたという感じ」と考える。また、コロナ前から玄関近くに手洗い場を設けることを提案してきたが「コロナ禍でより説得力が強くなった」とも教えてくれた。

 同部会では機能面や費用面で、新築の建売住宅にも劣らないリノベーション住宅が増えていると指摘する。事務局長の神崎英徳さん(49)も「リノベーションを通じて、好きなことを楽しみながら、自分らしい暮らし方ができる人が増えてくればと思っています」と話している。

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