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盲導犬とコラボ 点字付き御朱印誕生 宇都宮の神社

盲導犬とコラボレーションした御朱印を持つ、東日本盲導犬協会の久野さやかさんと同協会のPR犬=15日、宇都宮市今泉の今泉八坂神社(根本和哉撮影)
盲導犬とコラボレーションした御朱印を持つ、東日本盲導犬協会の久野さやかさんと同協会のPR犬=15日、宇都宮市今泉の今泉八坂神社(根本和哉撮影)

 寺社を参拝した証としてもらうことができる「御朱印」に人気が集まる中、宇都宮市の神社が、盲導犬とコラボレーションした新たな御朱印を作製した。表面には盲導犬のイラストがあしらわれ、神社名が点字で描かれている特殊仕様。新型コロナウイルスの影響で募金活動が行えず、盲導犬育成の資金は不足しており、関係者らは「御朱印をきっかけに、盲導犬について知ってもらいたい」と期待を込めている。

 御朱印を作製したのは、15年以上前から盲導犬への募金活動や寄付を続けている今泉八坂神社(同市今泉)。御朱印には、盲導犬の育成を行う東日本盲導犬協会(同市福岡町)の協力を得て、同協会のPR犬のイラストをあしらったほか、視覚障害者向けに神社名を点字で表記している。初穂料800円のうち、500円を同協会に寄付する。当初500枚を作製したが、好評のため追加。今月16日まで頒布している。

 発案した同神社の葭田(よしだ)真彦禰宜(ねぎ)(46)は、コロナ禍で同協会が置かれている厳しい現状を知り「密にならずPRできる」と御朱印の作製を思いついた。「盲導犬とのコラボや、点字付きの御朱印は他にはないのではないかと思う。少しでも盲導犬について考えるきっかけになれば」と意気込んでいる。

 コロナ禍で盲導犬を取り巻く環境は厳しさを増している。同協会の久野さやかさん(35)によると、1頭あたり約500万円かかる育成費用の9割以上は寄付や募金でまかなわれているが、イベントや街頭での募金活動が難しくなり、財政状況が逼迫(ひっぱく)しているという。

 同協会へ寄せられた寄付金額は、令和元年には約5800万円だったが、2年には約5500万円と約300万円減少。学校や団体を対象に実施している講演などによる活動収入も減っている。

 厚生労働省などによると、盲導犬は昨年10月時点で全国で909頭が稼働する一方、利用希望者は約3千人いるとされており、供給不足は常態化。コロナ禍の追い打ちで頭数の確保が難しくなる可能性もあり、同協会は盲導犬事業そのものが立ち行かなくなることを懸念している。

 店や施設で同伴を断られるケースもいまだ後を絶たず、盲導犬に対する理解が十分に進んでいないと語る久野さん。「盲導犬は視覚障害者の方の体の一部。御朱印を通じ、困っている人がいることを知っていただき、ご支援をいただければうれしい」と願っている。

(根本和哉)

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