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「子供の笑顔見たい」まき餃子1万食分無料提供 宇都宮の脱サラ男性

子供にまき餃子を無料提供するプロジェクトを立ち上げた斎藤弘美さん(本人提供)
子供にまき餃子を無料提供するプロジェクトを立ち上げた斎藤弘美さん(本人提供)

 脱サラした後、キッチンカーを運転して全国を回っていた男性が宇都宮市に飲食店を開業し、自ら商品化した「まき餃子」1万食分を無料で子供たちに食べてもらうプロジェクトを本格的に始める。平成23年の東日本大震災を契機に価値観が変わり、「こんなときだからこそ夢を」と自然の中で遊べる場所をつくるなど、「子供の笑顔が見たい」という思いでここまできた。

 4月26日、同市新里町丙に飲食店「大笑堂(だいしょうどう)」を開業したのは斎藤弘美さん(57)。

 斎藤さんは震災発生翌年、約30年間勤めてきた大手家電メーカーを退職。屋外で子供たちが安心して集まれる場所を作ろうと、市内の山林を借りて除染作業を行い、森の遊び場「クマが棲む森の隠れ家」を完成させた。キッチンカーに大谷石製の石窯を載せ、ピザなどのケータリング業を通じて食べる楽しさを提供してきた。

 30年にかつて勤務していた大手家電メーカーの同僚だった女性が開発したギョーザを使った巻きずしを食べて感動し、商品化を思いついた。「エビの天ぷらを具にしたおにぎりが『天むす』としてヒットしたのと同様、みんなが喜んで食べてくれると考えた」(斎藤さん)。

 まき餃子は、偏食しがちな子供たちに食べてもらえるよう、ギョーザと野菜、卵焼きをのりで巻き、見た目や栄養面に配慮。商標登録を済ませた。新型コロナウイルスの影響で夢をあきらめかけたが、昨年12月に1万食分のまき餃子を無料提供するプロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングで100人超の支援者から約150万円を集めた。

 子供たちへの無料提供の仕組みは次の通りだ。趣旨に賛同した人が、「笑(商)品券」を購入し、大笑堂の店頭にあるボードに掲示。子供たちはこの笑品券でまき餃子1本を交換できる。子供たちはボードに「笑顔」シールを張り、出資者に感謝を示す。

 斎藤さんは「さまざまな人の善意を、子供たちや恵まれない環境で生活している人たちに届ける。この善意は、子供たちが大人になってから次の世代に返してくれるでしょう」と話している。(鈴木正行)

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