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海開きで再び揺れる 和歌山・白浜 昨年に続きコロナ感染拡大で

今年の大型連休明けの白良浜。海辺を散策する人たちの姿も=6日、和歌山県白浜町
今年の大型連休明けの白良浜。海辺を散策する人たちの姿も=6日、和歌山県白浜町
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 新型コロナウイルスの影響で、関西有数の海水浴場として知られる和歌山県白浜町の白良浜(しららはま)の海開きをめぐり、町が再び揺れている。町は昨年、4年ぶりに「本州で一番早い海開き」として大型連休中の5月3日で予定していたが、延期し、結局7月23日になった。今年も5年ぶりとなる同じ日で調整したが、断念。7月上旬までの海開きを目指すが、大阪や東京など4都府県に緊急事態宣言が出される中、感染状況を見極めた上での難しい判断になる。(張英壽)

 「今年こそ5月3日に海開きをしたかった、というが本音。経済活性化につなげたかった。だが、この状況の中ではお客さまを歓迎しにくい」。5月3日の海開きの断念を決めた井澗(いたに)誠町長は産経新聞の取材にこう打ち明けた。

 海開きをするかどうかは町に決定権がある。町は、町商工会や南紀白浜観光協会、白浜温泉旅館協同組合の地元経済3団体からの要請を受け、5月3日の海開きで調整していたが、連休前の4月19日、県内や周辺府県の感染拡大を受け、断念すると公表した。

 海開きは昭和22年以降、昨年まで一度も中止することなく続いてきた。過去には6、7月に行われてきたが、平成12年からは「本州で一番早い海開き」として5月3日に設定。ライフセーバーの確保が難しいため29年以降は7月に変更したが、昨年は4年ぶりに5月3日に戻す方針だった。しかし、新型コロナの影響で延期。結局、新型コロナの感染防止対策を盛り込んだガイドラインを設け、7月23日から8月末まで海水浴場を開設した。

 白良浜のそばにある土産物店の男性専務(52)は「春の大型連休に海開きしたときは、売り上げが上がったが、7月の海開きだと大型連休から夏までがかなり減った。できるだけ早く海開きしてほしい」と話す。民宿経営者の60代女性は「5月3日に海開きすると、『本州で一番早い』と注目を集め、お客さんが多くなるので、ぜひやってほしかった」と残念がる。

 白良浜の海水浴客は京阪神が多く、緊急事態宣言が出されている大阪、兵庫、京都の3府県の感染状況が海開きの重要な判断材料になる。井澗町長は取材に「感染状況次第で、慎重に考えないといけないが、7月上旬までの海開きに向け、近く地元経済3団体と協議して方向性を決めたい」と語る。

 白浜温泉旅館協同組合に加盟するホテル・旅館の昨年1年間の宿泊客数は新型コロナの影響で前年の約4割減にまで落ち込んだ。

 昨年、7月23日~8月末に海水浴場を開設した白良浜は15万1800人が利用。7月1日~8月末の一昨年(40万6595人)には遠く及ぼなかったが、一定の経済効果はあった。

 旅館協同組合理事長で、「紀州・白浜温泉むさし」の沼田久博社長は「5月3日の断念には同意していない。早期の海開きを求める」と主張し、「海開きをしなくても、勝手に泳ぐ人がおり、サメ防止ネットやジェットスキーが入ってこないブイを浮かべるといった、無防備にならない対策をお願いしたい」と町に注文をつけた。

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