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陛下ご即位2年 オンラインご活動「進化」へ

オンラインによる福島県の被災者らとの懇談では、画面上に赤坂御所の天皇、皇后両陛下のお姿が映し出された=4月28日午後(宮内庁提供)
オンラインによる福島県の被災者らとの懇談では、画面上に赤坂御所の天皇、皇后両陛下のお姿が映し出された=4月28日午後(宮内庁提供)
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 天皇陛下のご即位から、1日で丸2年を迎えた。代替わり儀式を終え、令和の天皇、皇后両陛下のご活動が昨年から本格化するはずだったが、新型コロナウイルス禍で海外・地方訪問や行事が相次いで見合わせに。皇室と国民の接点を模索する中、宮内庁はオンラインの活用を進めてきた。時代の要請に応じた新たなご活動の形が見えつつある一方、さらなる「進化」も求められている。(緒方優子、橋本昌宗)

 「ご苦労なさったのですね」「お嬢さんも、乗り越えられて…」

 4月28日、東京電力福島第1原発事故の影響で避難が続く福島県双葉町の被災者とのご懇談。転校を余儀なくされ、苦しむ娘を思い出して涙ぐむ女性に、両陛下はそっと寄り添われた。

 「両陛下のお姿が画面に映し出され、感無量になってしまった。心にジーンときました」。女性は終了後、画面越しの懇談の印象をそう語った。

 手を握り、目線を合わせて-。コロナ禍でこうした従来のような触れ合いが制限される中、画面越しの交流が今、両陛下と国民を直接つなぐ「有効な手段」(側近)になっている。

 きっかけは昨年8月、陛下のライフワークである「水」問題に関するウェブ上の国際会議を両陛下で聴講されたことだった。「人と人とのつながりを肌で感じることができました」。陛下は最初の手応えについて、今年2月の誕生日会見でそう明かされている。

 宮内庁はその後、オンラインでの交流の可能性を模索。実践を重ね、両陛下が強く思いを寄せられてきた東日本大震災10年の東北3県の被災者との交流も実現した。懇談中、被災者らが感極まる場面もあり、幹部の1人は「両陛下も心が通い合う瞬間を感じられたのではないか」と振り返る。

 一方で「限界」も見えてきた。通常の地方訪問では被災現場で黙祷(もくとう)をささげたり、沿道で歓迎に応えたりといった両陛下のお姿を、広く国民が目にすることができる。だが、閉鎖的なオンラインでは場面の共有は懇談の当事者に限られる。「オンラインは代替手段」。同庁幹部は口をそろえるが、コロナ禍が長期化する中、周辺から「両陛下のお気持ちやお姿を国民に広く伝える場面を増やしてはどうか」との声も上がる。

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