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最多死者44人の大阪 50代以下の重症者急増

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 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない大阪府で死者急増の懸念が強まっている。4月29日に44人が確認され、これまで最多だった1月27日の23人からほぼ倍増。保健所などの報告遅れが一因とされるが、変異株の影響により、50代以下の比較的若い年代で重症化や死亡に至るケースが増えており、予断は許さない。専門家は重症化の回避とともに、病床逼迫(ひっぱく)に伴う治療の遅れを解消する必要があると警鐘を鳴らす。

 「感染者が多いと、どうしても亡くなる人が出る。感染者を一人でも減らすことが重要だ」。吉村洋文知事は4月30日、府庁で記者団にこう強調した。

 29日の死者44人を年代別にみると、80代が最多の18人で70代が11人、90代が6人。60代と100歳代はそれぞれ3人で高齢層が目立つ一方、50代が2人、40代も1人いた。50代の1人は基礎疾患がなかった。

 府によると、44人は4月19~28日に死亡。病院から保健所への報告や、保健所から府への報告が数日遅れて集中したという。

 報告遅れの一因として、変異株の拡大に伴い、これまで比較的リスクが低かった50代以下の年代でも重症者が増え、医療体制が厳しくなっていることがある。

 第4波(3月1日~4月26日)で、全感染者に占める50代以下の重症者の割合は34・4%。第3波(昨年10月10日~今年2月28日)の17・5%と比べ、約2倍に増えた。50代以下の死者の割合は第3波で1・9%だったが、第4波は4月26日時点で8%に上る。

 一方、自宅療養者数は1万人を超え、3月以降に自宅で死亡した感染者は4月29日時点で12人。府は保健所を通じて自宅療養者に対し、重症化を防ぐために電話などによる「オンライン診療」が可能な医療機関のリストを配布し始めた。

 重症者の治療にあたる、りんくう総合医療センター(大阪府泉佐野市)の倭(やまと)正也感染症センター長は、病床逼迫が悪循環を引き起こしていると指摘する。

 「軽症・中等症病床での重症者の治療にマンパワーを取られ、本来の中等症患者に手が回らない。治療を十分に受けられず亡くなるケースがある」

 さらに倭センター長は「このままでは死者がさらに増える恐れがある」と懸念を示し、「酸素投与などで重症化を食い止めることが必要だ。人の動きを止めて感染拡大のスピードを抑えられるかどうかも鍵になる」と強調した。

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