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福岡県とバイオベンチャーのボナック、コロナ治療薬共同開発が国事業に採択 臨床試験など加速へ

新型コロナウイルス治療薬の共同開発が国事業に採択され記者会見した福岡県の服部誠太郎知事(左から4人目)ら関係者=県庁
新型コロナウイルス治療薬の共同開発が国事業に採択され記者会見した福岡県の服部誠太郎知事(左から4人目)ら関係者=県庁

 福岡県とバイオベンチャー企業「ボナック」(同県久留米市)は30日、新型コロナウイルス治療薬の共同開発が国の事業に採択されたと発表した。県と同社は、次世代の薬として注目される「核酸医薬」の技術を用いた治療薬の開発を昨年から進めており、国のプロジェクトとして位置付けられることで臨床試験などの加速が期待される。

 国立研究開発法人・日本医療研究開発機構が公募する「医療研究開発革新基盤創成事業」に採択された。今後3年半で国から50億円の支援を受ける。

 核酸医薬の技術で世界的に注目を集める同社と、ウイルス研究に関する施設や最新の知見、技術を有する県保健環境研究所による共同開発では、これまでに新型コロナ株を用いた有効性などの試験を行い、最終的に4つの候補薬から1つに絞り込んだ。

 今後は核酸医薬やウイルス感染症の研究に強みを持つ東京医科大と長崎大熱帯医学研究所も共同開発に参画する。動物を用いた非臨床試験を経て、令和4年度に臨床試験による患者への投与を始め、7年度中の承認申請を目指す。

 通常のウイルス感染症治療薬が、タンパク質などの働きを阻害し、ウイルスの増殖を抑えるのに対し、核酸医薬は遺伝子の構成成分である核酸がウイルスの遺伝子に直接作用して分解する。このため、ウイルスが変異しても薬の効果が期待できるという。

 開発を目指しているのは、口から吸い込む吸入薬で、肺に直接届くため、薬の成分が全身に回らず副作用の恐れも少ない。

 服部誠太郎知事は県庁で開いた記者会見で「国がプロジェクトの重要性を認め、高く評価してもらった。今後、新薬の開発がますます前進していく」と期待した。

 同社の林宏剛社長も「国側とも常に相談しながらやっていくことになるので、いろいろとアドバイスももらえる。承認に向けた研究がよりスムーズに進む」と述べた。

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